じんましんは食べ物のアレルギーによりできるものだと思っている方が多いかと思います。確かにそのような場合もありますが、実際には原因は多種多様で、薬物、食物、感染(細菌、ウィルスなど)、吸入抗原(埃、花粉、カビなど呼吸で吸い込まれる物質)、心因(ストレスを中心とした心の病)、内臓疾患などいろいろなものが関与していると考えられています。
症状としてはかゆみの強い少々盛り上がった赤みのある発疹が全身どこにでも出現します。しかし一つひとつの発疹は数時間で消えていき、ずっと出ているようでも必ず周囲へ移動しています。
じんましんが出るのはほとんどの場合体調が悪い時で、特にお子さんは風邪気味だったり、お休みに入って生活リズムが崩れたりした時に多いようです。大人でもやはり疲労がたまったり、睡眠不足、環境の変化が誘因になっていることがほとんどです。
治療は原因により多少異なりますが、基本的には抗アレルギー剤の内服(飲むこと)にてほとんどの場合改善します。ただし、そもそもじんましんが発症した原因となっている点が改善されないと、薬の内服を止めた後に症状が再発することがありますので、原因が改善され症状が完全に出なくなるまで、薬を飲み続けることをお勧めします。